◇ 自分でできる整体とは ◇ 


 まずはじめに、「整体」本来の目的は、治療することではなく、体力発揚の基礎である

「体を整える」ということを再認識する必要があります。身体を整えることで、健康の基

礎の上に、ポジティヴな自分を構築してゆく、という発想なのです。


何事も
過ぎたるは及ばざるが如しで、少々無理をしてでも目標を達成しようと思う人、

生活習慣で自分を抑えきれない人は、 必ず
「代償」が求められます。





◇まず、自分の身体をコントロールしてみる



 身体の不調がある場合、まず睡眠を充分にとってみて下さい。それでも解決しない場

合は、まず、しかるべき医師の診断を受ける事をお勧めします。 我々の整体院でも、「医

者は信用しない」とおっしゃる方をたまにお見受けしますが、これは
緊急を要する症状の

有無を確認するため
で、内臓の機能障害が疑われる場合は仕事や学業よりも病院での

検査
が優先することは言うまでもありません。

(競技選手の
体性機能障害に関しては、自身も競技経験者である経験豊かな施術者の

 診断が最も良い選択肢です)



 頭痛薬や胃腸薬など、医師の処方を受けずに市販薬をむやみに服用するのは疑問で

す。原因が全身の筋緊張、肋骨の可動不全からくる胸郭の緊張、仕事での姿勢が原因の

胃の不調は、薬が効かないばかりか、薬を常用することにより、ほとんどの場合
胃肝障害

を起こしています。必ず医師の診察を受け、処方された薬を服用し、数日経っても変化が

ないようであれば、病院を変えてみましょう。


いくつかの病院の検査で原因が判らない場合、
ストレス体性機能障害(歪み)によるも

のが殆どです。
病院で検査をする ⇔ 整体を受ける の順序は逆でも構わないと思いま

す。正しい整体の施術者であれば、症状によっては医療機関での受診を勧めるはずです。






◇自分でできる整体



自分なりのケア方法を探し出して、毎日少しづつ行えば、体調の悪化を最小限に防ぐこと

が出来ます。 「体調」は仕事の成果はもちろん、競技成績など様々なパフォーマンスに大

きく反映するのです。


@第一に生活習慣を改める努力をする。


 長時間にわたる
不良姿勢、食べ過ぎ・飲み過ぎ、ストレスは、身体に多大な負担をかけ

ます。日常より、仕事や勉強の姿勢、食事のとり方、人間関係などに改められる箇所があ

って、それらを改善させる事が可能なら、
身体の状態も好転します。


A正しい呼吸法を毎朝行う。

 現代病の多くは、
ストレスによるもの、と言われています。 正しい呼吸法は、ストレスを

取り去る大きな効果と、呼吸による圧力勾配により体内の免疫系の向上に大いに影響す

る、という効果があります。 ゆっくりとした無理のない呼吸法は、全身の滞りによる
慢性

疲労
を除去し、全身の細胞を活性化させて心身を若返らせます。 また、大脳皮質の興奮

を和らげ、内臓の働きを良くし、便秘の解消・食欲不振の改善・胃腸の活性化、体臭の除去、

排泄作用を高める等、様々な効果を期待できます。呼吸は
「生命エネルギーのチャージ」

と言っても過言ではありません。 毎朝の数分で心身を変えることも可能なのです。


B副交感神経系エクササイズで自主的なメンテナンスを習慣づける。
 
 身体の歪みはある程度、自分で正すことが出来ます。
ゆっくりとした呼吸で行う、中国

武術やヨーガ、ピラティスやストレッチが最も効果的
と言えます。ただし、教えを乞う先生

は、慎重に選ぶ事をお勧めします。中国では「三年かかっても良い師を選びなさい」とい

う教えがあります。効果が絶大である反面、現代の運動生理学、機能解剖学に照らし合わ

せてみて、やり方を間違えると身体に悪い影響を与えるやり方も含まれてるからです。


 「鏡に向かっても我を忘れ、六賊の魔に溺れず、世俗にありながら世俗を超越し、万縁

の死に落ちない。 もしその心を内視すれば、心にその心が無く、外観の形を見れば、形

にその形が無く、その物を達観すれば、物にはその物がなく、三昧とともに悟り、即ち虚

空である。空はその空が無く、その空は空を欲し、無はまた無でない。」


残念な事ですが、上記のように、正に心身の内面と向かい合いながら指導している指導

者は数えるほどしかいないでしょう。
他は上辺だけの見せかけに過ぎず、その妙味を期

待しても裏切られることになりますが、それすら気がつかない人が多いのも事実です。



         


毎日の少しづつの努力で「心身の安らぎ」から「強さ」への変貌を得ることが可能にな

ります。今話題のエンザイムパワーとは、体が本来備えている免疫機能とホメオスタシ

ス(恒常性)を維持することですが、それらの体内環境を整えるにはソフト面ばかりでは

なく、「正しい整体」または「副交感神経系エクササイズ」で、ハード面を整える必要があ

のです。



「副交感神経優位」
はリラックスした状態を指し、胃液や唾液の分泌は高まり、血管は拡

張し、手や足は温かくなり、免疫力などが向上します。 練習へ行かない日も、仕事や学

校がある日も、たとえ数分でも毎日行なうと良い効果が得られます。ただし、あくまで

も無理をしないことと、休む勇気も必要です。これらのエクササイズは余裕と興味を持

って行う事で、益々、心理的相乗効果も加わります。基本は、毎日のメンテナンスを心が

け、身体から発する「声」を聞くことが肝要です。


C食事、サプリメントなどの摂り方。

「正しい食事」を理解して心がける事は極めて難しいと言えます。 目で観て食べたく

ないもの、明らかに身体に悪そうなもの(古い油で揚げたものとか)、季節外れや鮮度

の落ちたもの等は、避けるべきです。そして、
ファーストフードより、スローフードです。自然

で新鮮な食物を摂る事により、生命エネルギーを取り込むのです。 サプリメントの適応

は、生活環境や体質、好み、年齢などによって異なると思います。 自然から作られた製

品を中心に、新鮮で生に近いものが良いのです。

むしろ、朝食を抜かない、空腹時に刺激物を摂らない、就寝前に食事をしない、辛いもの

は程ほどに、免疫力の落ちている(虚している)人は、冷たいものと甘いものは避ける、

腹八分、味わって食べるなどの方が、大事です。美味しいものを食べる事で幸福感に浸

る事は、精神状態に著しく作用するのでお勧めです。


D自然に親しみ、自然のエネルギーを取り入れる。

 太陽や月が地球に及ぼす力、自然の樹木や空気、流れる水などが人間に与える恩恵

を考えたとき、それらを利用することは、人間にって最も身近に出来る
養生法だと思い

ます。 動物に親しみ、植物を愛でる事は、精神に大きく作用するのでお勧めです。





 上記を行なうための毎日の少しの時間が取れずに
限界を越えていると感じる方、日

自分の身体の状態が悪化している、と思われる方は、是非、当センターを頼ってきて

下さい。
器質的(目安としてその症状が十年近くになる方)、および精神的疾患が無い

方なら、一回から数回の整体で改善されるでしょう。


小宇宙である人体に備わった「自己免疫能力」

これを最大限に有効活用するのが本来の整体なのです。





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