「整体」とは? また整体を受けることの意義  


 世間一般で
「整体」 と呼ばれているものの中には、マッサージや指圧 ・あん摩

となんら変わらない真似事、ボキボキ音を鳴らすパフォ−マンスだけのものが巷

に溢れています。 「機能解剖学」 に基づいた、定見を持った本当の
「整体」 は、

残念ながらわずかです。


 
生理解剖学、機能解剖学に基づいて、歪んでしまった体の各組織を「正常な状

態」に近づける、これが 「整体」 です。
その一連の作業によって人間は驚くべき

回復力
を見せますが、これは治癒的整体であり、整体の一部に過ぎません。


このホームページをご覧頂いている方々に、この場において
「整体」の意義を明

らかにする必要があります。






 昭和31年、野口整体の故野口晴哉氏によって設立され、文部省 (現:文部科

学省)から認可を受けた社団法人 「整体協会」 の設立目的によれば、「整体」と

その協会の活動目的は
「体癖その他、体育に関する事項の調査、研究、研修を

行ない、 国民個々の体力の発揚に寄与する」
とありますが、これは、何を意味し

ているのでしょうか?


すなわち、
「整体」は、痛みなどの症状を除くなどの治癒目的だけではなく、 読

んで字のごとく、「自らが体を整える」事により、人間が 「本来持っている様々な

能力」を最大限に活かして人生をさらに有意義に過ごしましょう、と言う壮大な目

的にあります。






  現代において問題となっている生活習慣病や精神社会学的疾患の「予防」は、

医師たちも得意分野とは言い難いようです。 病気にいたるメカニズムについて、

ある大学では
「生体の防御系は自律神経系の調節下におかれており、 全ての

病気はストレスから起こる」
と発表して話題なりました。つまり、遺伝的資質、考

え方、年齢、教育および生活環境などから影響を受け、それらは、
「健康を害す

る要因」
になりうるのです。


そこで登場するのが 「予防医学」 ですが、現代西洋医学では 「予防」 を 「早期

検診」 としているように見受けられます。 確かに早期発見は 「予防」 かもしれま

せんが、その一歩手前、病気を寄
せ付けない身体作りに、「整体」 は驚くべき効

を発揮するのです。